月別:2025年01月

一時的にGMOのバイナリーオプションで連戦連勝していたものの、取引時間延長などもあって一気にマイナスへ(笑)
ということで改めてバイナリーオプションの攻略法はないか研究。。。
きんくまさんは2024年の1年間でバイナリーオプションで約2000万以上の利益を達成しているようである。https://note.com/kinkumach/n/n679f3add1954
noteにそのトレードの考え方の一旦になるようなものがあった。
3%の期待値というのがどういう状態で判別できるのかは置いておき、期待値があるならいずれはプラスになるが、指摘されているように損益にブレがかなりある試行結果がでている。これは自分の体感というか、見立てと大いに違っていた。
勝率5割のほうがドローダウンが大きい場合がある。そもそもこれはなぜか。要は負け続けることがあるのだろうが、それを言い出すと勝率9割でも負け続けることはあるだろうし、勝率9割のほうは全損すると損失は1.8倍となる。
勝率5割の場合は500円のチケット
勝率9割の場合は900円のチケット
いずれも1000円のリターンである。感覚的には900円のチケットを買い続ける方が危険なように感じるのだが。。。

 

とは言え、勝率5割より勝率9割のほうがいいに決まってるな(笑)勝率1割のほうが勝率5割よりもブレが少ないというのも、投下資金がそもそも違うから当たり前か。

 

900円のチケットは買ってギリギリ勝つ・負けるようなことは基本的にあってはなりません。満期近くになってギリギリ勝つのはただの運です。

なので、ギリギリを1日に何回も経験する場合は、負けてなくてもエントリーを間違えている可能性があります

 

結局それにつきるし、その適切なエントリーポイントが分からなければどうしようもないか。。。
バイナリーオプションの特性は明らかにあるし、確かにオープン時やクローズ時に優位性がある場合が多々発生する。現実にそれで連戦連勝していたが、基本的にこの場合は満期持ち込みでかつディープインしているものを購入するため損切りするにしても一回での損失がでかくなるため心臓に悪い(笑)
通常のオプションと違った挙動を示す例としてはATM付近の価格である。通常のオプションは残存期間が長いほどプレミアムが高くなるが、バイナリーの場合は残存期間が長かろうが短かろうがATMの場合は価格が変わらない。もっとも完全に権利行使価格に乗っかっていることはないので上下どちらかにズレており、ちょっとしたズレで100円200円の価格差が発生するが。
また、クローズまで残り1時間程度の場合
ATMから1個離れたところは概ねその時点でσ1に相当する。この時、250円と850円程度のセット価格が多い。1000円のリターンが固定されていることを考えると250円を買うよりも850円のほうがよい。
このことはこちらの記事でも分かるhttps://note.com/kinkumach/n/ne0071640173c
やはり、当該価格設定にある程度の優位性がないとなかなか勝つことはできないとみてよいだろう。
また、記事でも触れられているが損切りである。全損せずに損切りすることを考えると、実際のリターンはプラスを維持できる。とは言え、これは損切り確率をもともとの勝率で換算しているためで、実際はそのようにうまくいかないだろう。
仮に勝率が9割の場合に1割しか損切りしない、ということは考えにくく、すくなくともその倍くらいは損切りすると考えたほうがよい。この場合勝率は8割になり800円のリターンである。損切りを1回400円としてもトータルプラマイゼロとなる。従ってディープインした勝率の高いオプションは満期持ち込み前提のほうが結果的にはいいはずだ。

ただ、1時間もあれば100円くらい余裕で動く時間帯も多く結局のところいつエントリーするか、というところに帰着する。

 

普通にやっていれば業者有利の設定なので確実に負ける。
端的に言えば相場がある程度読めれば勝てるが、それはどの商品でもそうだろう。
逆に言えば相場が上下どちらにいくか分からないけどトータルで勝てる方法でなければ攻略とは言えない。
必勝はなくても負けより勝ちが多くなる、或いはたまに大勝ちしてトータルプラスになる。。。
ただ、それだけでは攻略とは言えない。既にみたように、ドローダウンが大きすぎると事実上破綻するからである。この点、大数の法則のような試行回数を多くすればプラスに持っていけるというのは絵に描いた餅のようなものなので、やはり損益にあまりブレがないほうがよいほうがいいことになる。

 

そこで、再度どの位置のオプションを購入する方がベターなのかというところに戻る。
バイナリーオプションは概ね2時間とか3時間が期限である。この満期時点における騰落が正規分布のようになると仮定したとしても繰り返しになるがそれは試行回数を多くすればそうなる可能性は高いというだけの話であって、数回や数十回程度であると、連勝や連敗が頻繁に生じるはずである。従って確率云々を言うのは語弊があるかもしれないがあまり意味のない話かもしれない。
バイナリーオプションであってもオプション価格の計算にはブラックショールズ式が使われているということなので確率としては正規分布することを元にしているのは間違いない。
しかし、当該価格は業者に有利な設定価格なので(要は我々はブラックショールズ式で出された価格にプレミアムを上乗せされたものを買わされている)仮に正規分布通りになったとすると確実に負けてしまうという皮肉な結果となる。
そうすると、既にみたようにオプション価格が正規分布で考えた時よりも優位なもの(割安なもの)を買わなければならないということになる。とは言え、仮に優位な価格だとしても必ず利益になるとは限らない。優位な価格だから勝てるとは限らないというのは通常のオプションでもあるあるである。
例えばIVがヒストリカルボラティリティより低いからと言って買ったとして、必ずインするわけではないことはすぐに想像がつく。

 

満期持ち込みがベストとは限らない

 

よくよく考えてみると満期時点での価格をピンポイントで当てるよりも価格がどれくらい動くかという値幅を当てるほうが簡単ではないのか?いや、簡単とは言い過ぎである程度動くということを想定し、そこで決済したほうが話が早いのではないか。
例えば満期時点で300円程度は上昇していると予想したとする。だとするなら200円程度上昇した時点利益確定したほうがいいのではないかという話である。
満期時点でさらに100円以上上昇する保証などどこにもないし、正規分布で言えば上に100円下に100円はその時点から言えば半々の確率になる。
ディープインしたオプションを持っていれば持ち込んだほうが得策だろうが、例えばアウトのオプションを買って、当該価格で丁度権利行使価格に到達してATM付近になったとしたらどうか?という話である。勿論満期まで持っていたほうが現時点で利確するより儲けは大きくなるのだが、少しでも下落して終われば儲けがなくなるどころか損失となる。

 

ここで改めて気付いたのが期待値+3%を勝率かかわりなくプラスすると、最も勝率が上がるのが実は勝率10%のときになるということ。元の勝率が10%なので実に3割増しになる(笑)
とは言え、勝率5割のドローダウンというかブレが9割よりも大きくなる謎減少だが、思うに例えば5連敗とか10連敗の確率が勝率5割のほうが大きくなるからではなかろうか。。。

上昇益をとり、下落のリスクを多少回避する
コールデビット単体の場合は①相場が動かない+②下落+③ゆるやかな上昇でも損失がでる
この点、変則バタフライをセットにすると、
①および③の場合は大した違いはでないが、ある程度の下落の場合に変則バタフライの部分でプラスとなり、デビットの損失をある程度相殺、もしくはトータルプラスになる可能性もある

通常のバタフライ

外側のロングを内側にした場合

両側に建てた場合

 

 

とは言え、単純なデビット

 

いずれにせよ出口戦略が重要となる
満期まで持つのは得策ではないためいつ利確をするのか損切りはどうするか
損切りに関しては、むしろ簡単である。そもそも建てて数日だとそこまで含み損は増えないし、大きく動いた場合は含み益になっているためである
逆に含み益となっていてもそれが満期まで維持される保証はない。逆に満期まで持てばさらに利益が増加する可能性もあるため、当該時点で利確してしまうのは勿体ないとも考えられるからである。

 

デビットにしている場合は蓋をしているため利益の上限が決まってしまっている。従って、片側に大きく動いた場合にそこから更に上昇或いは下落しても満期まで持っても大して利益が伸びない場合もあるし、逆に相場が反転してせっかくあった含み益が減少する場合もある。これを回避しようと反対側でヘッジ(ロングを買い直す)をする事が考えられるが、このときは反対側のポジが損切りされている。これを繰り返すと損切りが積みあがりついにはデビットの利益を食ってしまうことになり、結局のところ利確をしたほうが得策となる。
相場がさらに大きく動きそうなら一旦利確をしてデビットを建て直すということでもいいかもしれない。

一方は損切りであるが、相場が数日たっても動かないという場合は含み損になっている。しかし、まったく動かないという事はなく、上がって下がる、或いは下がって上がるなどして、数日たって建値付近に戻ってきたという表現が適切だろう。そうすると、一旦多少動いたほうと反対側を建て値付近に建て直す(当該ポジのみ損切りとなる)と、相場が戻って、建て直した権利行使価格に近づいてくることになる。
とは言え、どれくらいの動きで建て直すか、また立て直しを延々と繰り返すと前述のように何も利益が残らないということになりかねないなど問題がある。

SQ戦略

そこでSQを1つの時間軸として捉える戦略が考えられる。SQまでの期間でどのような騰落をたどるのかをある程度統計上のデータから想定する。上がるか下がるかの予想ではなく、上がるとしたらどれくらい、下がるとしたらどれくらいという値幅である。当然ながらブレがあるし、平均値をとったところであまり意味はないが、一定の期間でどれくらいの値幅があるのかを想定する。例えば平均以上の値幅をとったらもはやそれ以上の動きをするのは少ないといった程度の目安は得られるし、仮にそこから満期までもつほうが利益が増えるのか、それとも値幅が縮小して含み益が減少するのか、持つのがいいのか利確するのがいいのかの一つの目安とはなる。

 

さらにこれを推し進めると、この期間を細分化できる。1か月後に仮に10%上がるということは1か月後にいきなり10%上がるわけではない。1週ごとに2.5%あがることもあれば最初の2週で下がって、残りの2週で15%上がるかもしれない。1SQを1週ごとに考えれば1週で2%程度の騰落があればそこで利益になっていれば決済し、買い直すことでも結果的にほぼ同じリターンが得られるとも考えられるし、逆に1週で5%上がったら既に上げ幅の半分を達成しているとも考えられるし、かつ、最初の1週目でそれを達成しているならセータの減価も少ないだろうし、IVも上昇しているかもしれない。
また、変則バタフライにしろデビット両建てにしろ動けばどちらにうごくにせよプラスのリターンが得られる。損失がでるのは動かないとき(多少動いても元に戻る場合を含む)であり、このときのセータ及びベガリスクをできるだけ少なくすることがリターンの増大に寄与する。まったく相場が動かない、ということはあり得ない(あるのは値幅大きいか少ないか)が、動いたとしてもどれだけの変動でどうポジションを動かすかでその後のリターンが大きく変わってくる。
例えば2%動けば全決済し、建て直すとか、1%動いたら反対側を建て直し様子をみるとかである。

様々なバリエーションが考えられるが、もっともやってはいけないのはデルタヘッジだろう
デビット状態にない場合であっても相場が動いた場合にそれとは反対方向のオプションを買い直してデルタをフラットにする
デルタをフラットにすることはオプショントレードの常道だが、これを繰り返していても繰り返した直後に大きく動かなければ利益にはならない

 

デビットにせよバタフライにせよ、相場を建てた当初はほぼデルタフラットになってはいるものの、結局のところロング主体のため、デルタがどちらかにずれることによって利益があげあられるので相場がうごいてデルタをフラットにすることは矛盾したことをやっているのである。
とは言え、これまでみたように相場が一方通行で一方向に動いていくということも考えにくいので、その時点よりも利益をのばそうと考えるならば反転方向の対策を建てなければならない。
しかし対策をたてたからと言っても思い通りになるとは限らない。そもそも反転しなかったり、反転しても時間差でおこったり、幅が小さくコスト倒れになって損失が膨らむと言うことも多い。そうなると結果として決済したほうがよいという結論になる場合もある。
これはその時の相場環境、IVの高低などでも影響されるため何が最適解なのかは何とも言えない。
いずれにせよ、その時点での相場環境やIVの高低、残存期間などでどのポジを建てるか、或いは決済するかが変わってくるため一概には言えない