カテゴリー:日経225オプション
ホームPage 1 / 3123
終max
0.033971 5 32 0.0847 54.24%
0.067943 0 13 0.0000 22.03%
0.101914 0 5 0.0000 8.47%
0 4 0.0000 6.78%
59 5 54 0.0847 91.53%

 

終min
0.036893 33 8 55.93% 13.56%
0.073787 12 0 20.34% 0.00%
0.11068 5 0 8.47% 0.00%
1 0 1.69% 0.00%
59 51 8 86.44% 13.56%

 

 

値幅
0.035781 0 8 0.00% 13.56%
0.071562 0 30 0.00% 50.85%
0.107343 0 15 0.00% 25.42%
0 6 0.00% 10.17%
59 0 59 0.00% 100.00%

 

2021

※2020/12限入り

SQ間偏差
0.047989711 3 5 25.00% 41.67%
0.095979421 2 2 16.67% 16.67%
0.143969132 0 0 0.00% 0.00%
0 0 0.00% 0.00%
12 5 7 41.67% 58.33%

 

各限月

下落側 上昇側
-0.0299 0.0438
-0.0896 0.0726
-0.0287 0.0027
-0.0779 0.0311
-0.0104 0.0002
0.0506
0.0314
0.030770885 0.023902101
-0.2365 0.2324

 

高値※終値ベース

終値MIN
-0.038024135 6 1 54.55% 9.09%
-0.076048269 2 0 18.18% 0.00%
-0.114072404 2 0 18.18% 0.00%
0 0 0.00% 0.00%
11 10 1 90.91% 9.09%

 

安値※終値ベース

終値MAX
0.023641022 1 4 9.09% 36.36%
0.047282044 0 3 0.00% 27.27%
0.070923066 0 2 0.00% 18.18%
0 1 0.00% 9.09%
11 1 10 9.09% 90.91%

 

値幅※終値ベース

値幅
0.020585511 0 0 0.00% 0.00%
0.041171021 0 0 0.00% 0.00%
0.061756532 0 6 0.00% 54.55%
0 5 0.00% 45.45%
11 0 11 0.00% 100.00%

 

概括

プラス月マイナス月のトータルリターンがほぼプラマイゼロ
従って売っても買っても放置だと儲からない年だったと言える

ラダー取引シミュ

2月限
1/8 28139
29000C 26750P
1/14 28700
-80 27250P
1/29 27663
-120 28250C
2/2 28362
+280 28750C -100 27750P
2/5 28779
-80 28250P
2/8 29338
撤収 +500 -120

 

合計 +280

 

1月(2月限) +94000 (+32(5% 1423

 

3月限

2/12 29520
30500C 28000P
2/15 30084
-80 28500P
2/16 30467
+270 31500C -80 29000P
2/19 30017
-100 31000C
2/24 29671
-100 30500C
2/26 28966
-120 30000C +350 28000P
3/1 29663
-100 28500P
3/4 28930
3/10 29036
撤収 -100 -100

 

合計 -160

 

2月 -115500(-7(-1% -308

 

4月限

 

3/12 29717

30750C 28500P

3/18 30216

-100 29000P

3/22 29174

-130 30000 +300 28000P

3/24 28405

-100 29500C

3/26 29176

 

4/2 29854

+300 30500C -150 29000P

4/7

撤収 -100 -100

 

合計 -80

 

3月 +75000(-10(0% 4

 

5月限

4/9 29768

30750C 28500P

4/20 29100

-180 30000C

4/21 28508

-100 29500C +300 27500P

4/22 29053

-100 28000P

5/6 29331

+150 30000C -150 29000P

5/11 28608

撤収 -120 28750C +450 28250P

5/12 28147

-120 28250C

5/13 27448

撤収 -160 +600

 

合計 +570

 

4月 -124000(+5(-7.7% -2320

 

6月限

 

5/14 28084

29000C 27000P

5/25 28553

-160 27500P

5/28 29149

+300 30000C 28250P

6/8 28963

撤収 -120 -80

 

合計 -60

 

5月 -2500(-15(3.1% 874

 

7月限

 

6/11 28948

30000C 27500P

6/21 28010

-180 29000C +500 27000P

6/22 28884

-130 27750P

6/25 29066

+300 29750C  -60 28000P

7/5 28598

-120 29000C

7/8 28118

撤収 -120 -50

 

合計 +140

 

6月 -127000(-3(-2.8% 830

 

8月限

 

7/9 27940

28750C 26750P

7/12 28569

-80 27250P

7/19 27652

-100 28250C

7/20 27388

+240 26250P

7/26 27833

-100 26750P

8/11 28070

撤収 -60 -140

 

合計 -240

 

7月 -108500 (+2(+0.2%  74

 

9月限

 

8/13 27977

29000C 26500P

8/16 27523

-80 28500C

8/20 27013

-100 28000C

8/31 28089

+270 28750C 27250P -130

9/1 28451

-80 27750P

9/3 29128

+420 29500C -100 28500P

9/6 29659

+200 30000C -80 29250P

9/8 30181

+180 30250C  -120 30000P

9/9 30008

撤収 -70 +-0

 

合計 +310

 

8月 +218500 (+74(+7.2% 2031

 

10月限

 

9/10 30381

31500C 29000P

9/21 29839

-100 31000C

9/29 29544

-100 30500C

10/1 28771

-100 29250C +420 28000P

10/5 27822

-80 28000C +400 27500P

10/6 27528

-80 27750C

10/7 27678

撤収 -80 -80

 

合計 +200

 

9月 -152500 (-8(-8.9% -2703

 

11月限

 

10/8 28048

29000C 26750P

10/11 28498

-80 27250P

10/15 29068

+320 29750C -80 28000P

10/25 28600

-80 29250C

10/26 29106

-60 28250P

11/1 29647

+470 30000C -100 29000P

11/10 29106

-120 29250

11/11

撤収 +100 -60

 

合計 +310

 

10月 -21500 (-1(+4.3% +1229

 

12月限

 

11/12 29609

30750C 28000P

11/24 29302

-120 30250C

11/26 28751

-80 29750C

11/30 27821

-120 28750C +450 26750P

12/3 28029

-80 27250P

12/8 28860

撤収 +250 -120

 

合計 +180

 

11月(12月限) -141000 (-13(-2.9%( -865

 

1月限 

 

12/10 28437

29500C 27250P

12/16 29066

-80 27750P

12/20 27937

-80 29000C

12/28 29069

+350 29750C -80 28000P

1/4 29301

-80 28750P

1/6 28487

-100 28750C +370 28000P

1/11 28222

-60 28500C

1/12 28765

撤収 +280 -120

 

合計 +400

 

1月(1月限) -105000 (-5(0% 51

 

2月限 

 

1/14 28124.28

29250C 27000P

1/19 27467

-80 28750C

1/26 27011

-120 27750C +350 26250P

1/27 26170

-130 27000C +470 25500P

1/28 26717

-100 26000P

1/31 27001

+350 27750C -60 26250P

2/2 27533

-80 26750P

2/7 27248

-80 27500C -80 27000P

2/9 27579

撤収 +30 -120

 

合計 +350

 

2月 -70500(-6(-1.9% -544

 

3月限

 

2/10 27696

28500C 26500P

2/14 27079

-80 28000C

2/22 26449

-100 27250C +380 25500P

2/24 25970

-100 26750C

3/1 26844

+300 27500C -120 26000P

3/2 26393

-80 27000C

3/4 25985

-80 26500C +300 25250P

3/7 25221

-120 25500C+250 25000P

3/8 24790

-130 25000C +200 24500P

3/10 25690

撤収 +630 -150

 

合計 +900

 

3月 -58500(-15(-7.2% -2005

 

 

 

 

 

 

2020/2~3

 

3月限

 

2/14 23687

@60 24500C 22750P @150

2/18 23193

-80 -50 @70 24000C

2/25 22605

-80 -60 @110 23500C +400 +370 21500P @160

2/27 21948

-100 -80 @165 22750C

2/28 21142

-140 -75 @350 21750C +400 +700  20500P @560

3/6 20749

-140 -300 @285 21000C

3/9 19698

-140 -240 @285 20000C +650 +500 19000P @400

※765

3/11 19416

撤収 -140 -60 -150

 

合計 +570 +475

 

4月限

 

3/13 17431

18250C @800 16500P  @850

3/16 17002

-150 -100 17750C  @900

3/19 16552

-120 -400 17250C @650 +350 450 15500P なし @1300

3/24 18092

+750 +450 18750C @500 -180 -500※(+450) 17000P @350

3/25 19546

+800 +700 20250C @600 -180 -80 18500P @550

3/26 18664

-180 -400 19500C @450 +300 +450 17500P @650

4/1 18065

-150 -350 18500C @350

4/6 18576

-150 -550 18250P @280

4/7 18950

撤収 +650 +350 -150 -180

 

合計 +1590 -160

 

 

 

 

 

ふと思う。ボラティリティ=標準偏差とは平均からどれくらいバラついているか?という事を表すものだとされている。
つーことはだ、例えば平均がかりに1%の場合だろうが4%だろうが、マイナス10%だろうが、そんなことは実はどうでもよく、その平均とやらからどれだけ逸脱するかを見るもののはずである。
そうすると、オプション取引においては満期時点で毎回毎回常に平均のプラス4%の上昇をしたとしてもそれはまったく意味がないことになる。なぜなら満期時点のリターンが織り込まれた価格設定がなされているからである。要するにその平均値からどれくらい大きく逸脱するかにオプションの損益が左右されることになりはしないか。
だとすると、やはり満期時点まで待つ必要はなく、想定平均値を上回るような騰落を示した時に決済=利確することが望ましいということになりはしないだろうか。。。
とは言え、騰落には±があるのでそれを単純に合算してしまうと平均値がプラマイゼロ近辺に収束してしまう。
そこで、上昇する場合と下落する場合に分けて考える。例えば上昇する場合に限っての平均値がプラス1%だとする。そうすると、仮に1.8%の上昇をしたとするとそれは平均値を大きく逸脱していることになる。
もっとも、それを時間足単位とか1日単位の騰落で考えるとやりにくい。平均値を大きく逸脱することがそう頻繁に起こるわけではないし、起こったとしてもその前に下落していればコールを買っていたとしてかなり減価するはずで、その後2%上昇しても購入価格以下になっているかもしれないからである。
そうすると、いずれにしろ少なくとも数日はそのチャンスをうかがうためにポジションを保有する必要があり、また、必ず上下の予想が当たるわけでもないことを考慮すると、両建て状態いわゆるロンストのようなポジションを持ち、利確ポイントは数日間の上下別の平均値を逸脱した場合になりそうである。
例えば10営業日の上昇平均が3%だとすると建てた時点の原資産の価格から3%以上上昇したらコールは利確しなければならない。両建てをしている場合はプットが損切りとなり、ここでトータルプラスになるか?という話になってくる。当然ながら期間が長引けば長引くほど不利に働き、IVも下落すると不利になるためどこかで損切り、もしくは撤収する必要が出てくるかもしれない。
例えば1%上昇したが、その後3日かけてそこから3%下落し、その後翌日に1%戻すとすると、5日かけて原資産がマイナス1%となる。この場合はプット側も利確ポイントに到達せず(原資産はポジション構築時から2%しか下落していないため)、ポジションは保有したままでセータ分は確実に減価しているだろうし、IVも下落しているかもしれない。そうすると少なくともコール側はかなり減価していることが考えられる。

結論からいえば両建てにしていると3%程度の騰落では利益が出ない。時間がかかればかかるほどそうなってしまう。

一時的にGMOのバイナリーオプションで連戦連勝していたものの、取引時間延長などもあって一気にマイナスへ(笑)
ということで改めてバイナリーオプションの攻略法はないか研究。。。
きんくまさんは2024年の1年間でバイナリーオプションで約2000万以上の利益を達成しているようである。https://note.com/kinkumach/n/n679f3add1954
noteにそのトレードの考え方の一旦になるようなものがあった。
3%の期待値というのがどういう状態で判別できるのかは置いておき、期待値があるならいずれはプラスになるが、指摘されているように損益にブレがかなりある試行結果がでている。これは自分の体感というか、見立てと大いに違っていた。
勝率5割のほうがドローダウンが大きい場合がある。そもそもこれはなぜか。要は負け続けることがあるのだろうが、それを言い出すと勝率9割でも負け続けることはあるだろうし、勝率9割のほうは全損すると損失は1.8倍となる。
勝率5割の場合は500円のチケット
勝率9割の場合は900円のチケット
いずれも1000円のリターンである。感覚的には900円のチケットを買い続ける方が危険なように感じるのだが。。。

 

とは言え、勝率5割より勝率9割のほうがいいに決まってるな(笑)勝率1割のほうが勝率5割よりもブレが少ないというのも、投下資金がそもそも違うから当たり前か。

 

900円のチケットは買ってギリギリ勝つ・負けるようなことは基本的にあってはなりません。満期近くになってギリギリ勝つのはただの運です。

なので、ギリギリを1日に何回も経験する場合は、負けてなくてもエントリーを間違えている可能性があります

 

結局それにつきるし、その適切なエントリーポイントが分からなければどうしようもないか。。。
バイナリーオプションの特性は明らかにあるし、確かにオープン時やクローズ時に優位性がある場合が多々発生する。現実にそれで連戦連勝していたが、基本的にこの場合は満期持ち込みでかつディープインしているものを購入するため損切りするにしても一回での損失がでかくなるため心臓に悪い(笑)
通常のオプションと違った挙動を示す例としてはATM付近の価格である。通常のオプションは残存期間が長いほどプレミアムが高くなるが、バイナリーの場合は残存期間が長かろうが短かろうがATMの場合は価格が変わらない。もっとも完全に権利行使価格に乗っかっていることはないので上下どちらかにズレており、ちょっとしたズレで100円200円の価格差が発生するが。
また、クローズまで残り1時間程度の場合
ATMから1個離れたところは概ねその時点でσ1に相当する。この時、250円と850円程度のセット価格が多い。1000円のリターンが固定されていることを考えると250円を買うよりも850円のほうがよい。
このことはこちらの記事でも分かるhttps://note.com/kinkumach/n/ne0071640173c
やはり、当該価格設定にある程度の優位性がないとなかなか勝つことはできないとみてよいだろう。
また、記事でも触れられているが損切りである。全損せずに損切りすることを考えると、実際のリターンはプラスを維持できる。とは言え、これは損切り確率をもともとの勝率で換算しているためで、実際はそのようにうまくいかないだろう。
仮に勝率が9割の場合に1割しか損切りしない、ということは考えにくく、すくなくともその倍くらいは損切りすると考えたほうがよい。この場合勝率は8割になり800円のリターンである。損切りを1回400円としてもトータルプラマイゼロとなる。従ってディープインした勝率の高いオプションは満期持ち込み前提のほうが結果的にはいいはずだ。

ただ、1時間もあれば100円くらい余裕で動く時間帯も多く結局のところいつエントリーするか、というところに帰着する。

 

普通にやっていれば業者有利の設定なので確実に負ける。
端的に言えば相場がある程度読めれば勝てるが、それはどの商品でもそうだろう。
逆に言えば相場が上下どちらにいくか分からないけどトータルで勝てる方法でなければ攻略とは言えない。
必勝はなくても負けより勝ちが多くなる、或いはたまに大勝ちしてトータルプラスになる。。。
ただ、それだけでは攻略とは言えない。既にみたように、ドローダウンが大きすぎると事実上破綻するからである。この点、大数の法則のような試行回数を多くすればプラスに持っていけるというのは絵に描いた餅のようなものなので、やはり損益にあまりブレがないほうがよいほうがいいことになる。

 

そこで、再度どの位置のオプションを購入する方がベターなのかというところに戻る。
バイナリーオプションは概ね2時間とか3時間が期限である。この満期時点における騰落が正規分布のようになると仮定したとしても繰り返しになるがそれは試行回数を多くすればそうなる可能性は高いというだけの話であって、数回や数十回程度であると、連勝や連敗が頻繁に生じるはずである。従って確率云々を言うのは語弊があるかもしれないがあまり意味のない話かもしれない。
バイナリーオプションであってもオプション価格の計算にはブラックショールズ式が使われているということなので確率としては正規分布することを元にしているのは間違いない。
しかし、当該価格は業者に有利な設定価格なので(要は我々はブラックショールズ式で出された価格にプレミアムを上乗せされたものを買わされている)仮に正規分布通りになったとすると確実に負けてしまうという皮肉な結果となる。
そうすると、既にみたようにオプション価格が正規分布で考えた時よりも優位なもの(割安なもの)を買わなければならないということになる。とは言え、仮に優位な価格だとしても必ず利益になるとは限らない。優位な価格だから勝てるとは限らないというのは通常のオプションでもあるあるである。
例えばIVがヒストリカルボラティリティより低いからと言って買ったとして、必ずインするわけではないことはすぐに想像がつく。

 

満期持ち込みがベストとは限らない

 

よくよく考えてみると満期時点での価格をピンポイントで当てるよりも価格がどれくらい動くかという値幅を当てるほうが簡単ではないのか?いや、簡単とは言い過ぎである程度動くということを想定し、そこで決済したほうが話が早いのではないか。
例えば満期時点で300円程度は上昇していると予想したとする。だとするなら200円程度上昇した時点利益確定したほうがいいのではないかという話である。
満期時点でさらに100円以上上昇する保証などどこにもないし、正規分布で言えば上に100円下に100円はその時点から言えば半々の確率になる。
ディープインしたオプションを持っていれば持ち込んだほうが得策だろうが、例えばアウトのオプションを買って、当該価格で丁度権利行使価格に到達してATM付近になったとしたらどうか?という話である。勿論満期まで持っていたほうが現時点で利確するより儲けは大きくなるのだが、少しでも下落して終われば儲けがなくなるどころか損失となる。

 

ここで改めて気付いたのが期待値+3%を勝率かかわりなくプラスすると、最も勝率が上がるのが実は勝率10%のときになるということ。元の勝率が10%なので実に3割増しになる(笑)
とは言え、勝率5割のドローダウンというかブレが9割よりも大きくなる謎減少だが、思うに例えば5連敗とか10連敗の確率が勝率5割のほうが大きくなるからではなかろうか。。。

上昇益をとり、下落のリスクを多少回避する
コールデビット単体の場合は①相場が動かない+②下落+③ゆるやかな上昇でも損失がでる
この点、変則バタフライをセットにすると、
①および③の場合は大した違いはでないが、ある程度の下落の場合に変則バタフライの部分でプラスとなり、デビットの損失をある程度相殺、もしくはトータルプラスになる可能性もある

通常のバタフライ

外側のロングを内側にした場合

両側に建てた場合

 

 

とは言え、単純なデビット

 

いずれにせよ出口戦略が重要となる
満期まで持つのは得策ではないためいつ利確をするのか損切りはどうするか
損切りに関しては、むしろ簡単である。そもそも建てて数日だとそこまで含み損は増えないし、大きく動いた場合は含み益になっているためである
逆に含み益となっていてもそれが満期まで維持される保証はない。逆に満期まで持てばさらに利益が増加する可能性もあるため、当該時点で利確してしまうのは勿体ないとも考えられるからである。

 

デビットにしている場合は蓋をしているため利益の上限が決まってしまっている。従って、片側に大きく動いた場合にそこから更に上昇或いは下落しても満期まで持っても大して利益が伸びない場合もあるし、逆に相場が反転してせっかくあった含み益が減少する場合もある。これを回避しようと反対側でヘッジ(ロングを買い直す)をする事が考えられるが、このときは反対側のポジが損切りされている。これを繰り返すと損切りが積みあがりついにはデビットの利益を食ってしまうことになり、結局のところ利確をしたほうが得策となる。
相場がさらに大きく動きそうなら一旦利確をしてデビットを建て直すということでもいいかもしれない。

一方は損切りであるが、相場が数日たっても動かないという場合は含み損になっている。しかし、まったく動かないという事はなく、上がって下がる、或いは下がって上がるなどして、数日たって建値付近に戻ってきたという表現が適切だろう。そうすると、一旦多少動いたほうと反対側を建て値付近に建て直す(当該ポジのみ損切りとなる)と、相場が戻って、建て直した権利行使価格に近づいてくることになる。
とは言え、どれくらいの動きで建て直すか、また立て直しを延々と繰り返すと前述のように何も利益が残らないということになりかねないなど問題がある。

SQ戦略

そこでSQを1つの時間軸として捉える戦略が考えられる。SQまでの期間でどのような騰落をたどるのかをある程度統計上のデータから想定する。上がるか下がるかの予想ではなく、上がるとしたらどれくらい、下がるとしたらどれくらいという値幅である。当然ながらブレがあるし、平均値をとったところであまり意味はないが、一定の期間でどれくらいの値幅があるのかを想定する。例えば平均以上の値幅をとったらもはやそれ以上の動きをするのは少ないといった程度の目安は得られるし、仮にそこから満期までもつほうが利益が増えるのか、それとも値幅が縮小して含み益が減少するのか、持つのがいいのか利確するのがいいのかの一つの目安とはなる。

 

さらにこれを推し進めると、この期間を細分化できる。1か月後に仮に10%上がるということは1か月後にいきなり10%上がるわけではない。1週ごとに2.5%あがることもあれば最初の2週で下がって、残りの2週で15%上がるかもしれない。1SQを1週ごとに考えれば1週で2%程度の騰落があればそこで利益になっていれば決済し、買い直すことでも結果的にほぼ同じリターンが得られるとも考えられるし、逆に1週で5%上がったら既に上げ幅の半分を達成しているとも考えられるし、かつ、最初の1週目でそれを達成しているならセータの減価も少ないだろうし、IVも上昇しているかもしれない。
また、変則バタフライにしろデビット両建てにしろ動けばどちらにうごくにせよプラスのリターンが得られる。損失がでるのは動かないとき(多少動いても元に戻る場合を含む)であり、このときのセータ及びベガリスクをできるだけ少なくすることがリターンの増大に寄与する。まったく相場が動かない、ということはあり得ない(あるのは値幅大きいか少ないか)が、動いたとしてもどれだけの変動でどうポジションを動かすかでその後のリターンが大きく変わってくる。
例えば2%動けば全決済し、建て直すとか、1%動いたら反対側を建て直し様子をみるとかである。

様々なバリエーションが考えられるが、もっともやってはいけないのはデルタヘッジだろう
デビット状態にない場合であっても相場が動いた場合にそれとは反対方向のオプションを買い直してデルタをフラットにする
デルタをフラットにすることはオプショントレードの常道だが、これを繰り返していても繰り返した直後に大きく動かなければ利益にはならない

 

デビットにせよバタフライにせよ、相場を建てた当初はほぼデルタフラットになってはいるものの、結局のところロング主体のため、デルタがどちらかにずれることによって利益があげあられるので相場がうごいてデルタをフラットにすることは矛盾したことをやっているのである。
とは言え、これまでみたように相場が一方通行で一方向に動いていくということも考えにくいので、その時点よりも利益をのばそうと考えるならば反転方向の対策を建てなければならない。
しかし対策をたてたからと言っても思い通りになるとは限らない。そもそも反転しなかったり、反転しても時間差でおこったり、幅が小さくコスト倒れになって損失が膨らむと言うことも多い。そうなると結果として決済したほうがよいという結論になる場合もある。
これはその時の相場環境、IVの高低などでも影響されるため何が最適解なのかは何とも言えない。
いずれにせよ、その時点での相場環境やIVの高低、残存期間などでどのポジを建てるか、或いは決済するかが変わってくるため一概には言えない

ホームPage 1 / 3123